観光事業者が知っておきたい福島県の観光資源【自然・歴史文化・レジャー・特産品】

福島県は、東北地方の南端に位置し、面積は北海道、岩手に次ぐ全国3位。会津・中通り・浜通りの3エリアに分かれ、それぞれが異なる自然環境と文化を持つ多様性に富んだ県です。歴史ある城下町、温泉地、復興をテーマにした観光地、豊かな農産物など、多層的な観光素材を持っています。
旅行業界にとっては、教育旅行・復興学習・温泉滞在・四季の風景旅といった多彩なツアー造成が可能な地域です。


目次

① 自然

五色沼湖沼群

山・湖・海・高原・火山と多彩な自然地形が揃っており、四季の変化も魅力です。

観光資源名説明
五色沼湖沼群(北塩原村)磐梯山麓に点在する神秘的な色彩の湖沼。散策路も整備。
磐梯山(会津地方)“会津富士”とも呼ばれる名峰。登山や裏磐梯の景観とセットで人気。
猪苗代湖(会津若松市ほか)東北最大の湖。風景・マリンレジャー・白鳥飛来地としても知られる。
あぶくま洞(田村市)東北最大級の鍾乳洞。幻想的な地底探検が楽しめる。
いわき海岸・塩屋崎灯台(いわき市)太平洋の水平線と灯台の風景が美しい、映画や歌謡の舞台にも。

② 歴史・文化

鶴ヶ城

戊辰戦争や白虎隊で知られる会津の武士文化と、各地に残る民俗・信仰が魅力です。

観光資源名説明
鶴ヶ城(会津若松城)(会津若松市)会津藩の拠点。赤瓦が特徴の復元天守は地域のシンボル。
大内宿(下郷町)茅葺き屋根の家並みが残る宿場町。江戸時代の風情を体験できる。
白虎隊記念館・墓所(会津若松市)戊辰戦争で命を落とした少年隊士たちの物語を伝える史跡。
相馬野馬追(南相馬市)鎧武者による騎馬武者行列と神事が一体となった伝統行事。
福島県立博物館(会津若松市)会津の歴史・考古・美術を学べる県立施設。教育旅行にも最適。

③ レジャー

自然体験、温泉、テーマパークなど、滞在型・体験型の観光が充実しています。

観光資源名説明
スパリゾートハワイアンズ(いわき市)南国ムード漂う大型温泉テーマパーク。家族層に人気。
東山温泉・芦ノ牧温泉(会津若松市周辺)城下町に近い歴史ある温泉郷。旅館文化が色濃く残る。
磐梯熱海温泉(郡山市)新幹線駅からアクセス可能な温泉地。首都圏からの小旅行にも適す。
ブリティッシュヒルズ(天栄村)英国文化を再現した教育施設兼宿泊リゾート。語学研修にも利用される。
ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」(いわき市)福島の豊かな海を紹介する水族館。復興と連携した展示も特徴。

④ 特産品・グルメ

喜多方ラーメン

果物、地酒、伝統料理、復興を象徴するブランド食材など、地域色が豊かです。

特産品名説明
喜多方ラーメン(喜多方市)醤油ベースのあっさり味。朝ラー文化でも知られるご当地麺。
ソースカツ丼(会津若松市など)厚切りカツに甘辛いソースをかけたご当地丼。ボリューム満点。
桃・りんご・ぶどうなどの果物福島はフルーツ王国。観光果樹園での収穫体験も人気。
会津地鶏・川俣シャモ高品質な地鶏として料理人からの評価も高い。鍋・焼き物に。
福島の地酒(大七・会津中将・飛露喜など)米どころ・水どころを活かした酒造りが盛ん。全国でも評価が高い。
復興ブランド食品(常磐ものの魚介、農産品)安全性への信頼を回復しつつあり、復興支援とリンクした観光PRにも。

★ まとめ

福島県は、自然・歴史・温泉・食・復興という多面的な観光資源を持ち、それぞれがストーリー性を持って展開できる県です。
旅行業界にとっては、教育旅行・歴史学習・農泊・温泉ツアー・復興支援を絡めた体験型観光など、ツアー造成の幅が非常に広いエリアです。

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