観光事業者が知っておきたい宮城県の観光資源【自然・歴史文化・レジャー・特産品】

宮城県は東北地方の太平洋側に位置し、東北の玄関口・仙台市を中心に都市と自然が調和するエリアです。東日本大震災からの復興を遂げつつ、歴史・文化・海の幸・温泉・レジャー施設など多彩な観光資源を有しています。
旅行業界にとっては、都市観光と沿岸・山間部の着地型体験が組み合わせやすく、多世代ツアーや教育旅行にも適した地域です。


目次

① 自然

蔵王の御釜

太平洋に面したリアス式海岸や、山々・渓谷・湖などの変化に富んだ自然環境が魅力です。

観光資源名説明
松島(松島町)日本三景のひとつ。大小260余りの島々が浮かぶ絶景の湾内。観光船からの眺望も◎。
蔵王連峰・御釜(蔵王町)エメラルドグリーンの火口湖「御釜」が有名。蔵王エコーラインは絶景ドライブコース。
秋保大滝(あきうおおたき)(仙台市)日本の滝百選に選ばれる名瀑。仙台市内からアクセス良好。
鳴子峡(なるこきょう)(大崎市)紅葉の名所。鳴子温泉郷とセットで訪れる観光客が多い。
気仙沼湾・大島(気仙沼市)美しい海とリアス海岸の景観が広がる。新設の大橋でアクセスも向上。

② 歴史・文化

大崎八幡宮

伊達政宗公の治めた仙台藩の歴史や、東北の精神文化が息づく伝統行事が見られます。

観光資源名説明
仙台城跡(青葉城)(仙台市)伊達政宗公の居城跡。青葉山から市街地を一望できる。
瑞鳳殿(ずいほうでん)(仙台市)伊達政宗の霊廟。豪華な桃山様式の装飾が特徴。
大崎八幡宮(仙台市)国宝に指定された社殿を持つ、仙台の総鎮守。初詣や祭礼でもにぎわう。
仙台七夕まつり(仙台市)日本三大七夕まつりのひとつ。商店街に大規模な飾りが並ぶ夏の風物詩。
鹽竈神社(しおがまじんじゃ)(塩竈市)古代からの海の守り神。急な石段と壮麗な社殿が印象的。

③ レジャー

仙台うみの杜水族館

ファミリー向け施設や体験観光、復興をテーマにした教育的観光資源も充実しています。

観光資源名説明
仙台うみの杜水族館(仙台市)三陸の海を再現した展示が特徴。イルカショーなども人気。
秋保温泉・作並温泉(仙台市)仙台の奥座敷として親しまれる温泉地。日帰り・宿泊ともに充実。
ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所(仙台市)自然豊かな峡谷に建つ蒸溜所。見学ツアーや試飲も可能。
南三陸311メモリアル(南三陸町)東日本大震災の記憶を継ぐ施設。震災学習・防災教育の場として注目。
八木山ベニーランド/動物公園(仙台市)地元民に親しまれる遊園地・動物園。ファミリー層に好評。

④ 特産品・グルメ

牛タン焼き

三陸の海産物を中心に、牛タン・ずんだ・地酒など観光客に人気のグルメが豊富です。

特産品名説明
牛タン焼き(仙台市)厚切りの牛タンを炭火で焼いた名物料理。麦飯・とろろとセットで提供されることが多い。
ずんだ餅枝豆をすりつぶした甘い餡を使った伝統和菓子。観光土産としても人気。
笹かまぼこ(塩竈市など)魚のすり身を成型・焼き上げた名産。体験施設で手作りも可能。
三陸産のカキ・ホタテ・ワカメなど冷たい海で育つ三陸の海産物は品質が高く、地元料理にもよく使われる。
はらこ飯(亘理町など)鮭とイクラを炊き込みご飯にのせた秋の郷土料理。
宮城の地酒(浦霞・一ノ蔵など)米どころでもあるため、全国的に評価の高い銘酒が多数存在。

★ まとめ

宮城県は、都市の利便性と自然・歴史・食の魅力が融合した観光地であり、広域周遊ツアー・震災学習・ファミリー観光など多様な提案が可能な県です。
旅行業界にとっては、東北の玄関口としての集客力と、被災地支援・教育旅行のニーズに応える“目的のある観光”が実現できる貴重なエリアです。

この記事を書いた人

目次