観光事業者が知っておきたい青森県の観光資源【自然・歴史文化・レジャー・特産品】

青森県は本州最北端に位置し、豊かな自然、古代からの歴史・文化、四季の祭り、そして海山の幸に恵まれた観光資源を持つ県です。東北新幹線や青森空港によりアクセスも整い、北海道と本州を結ぶ交通・観光の要衝でもあります。
旅行業界においては、自然・文化・グルメ・祭り体験を組み合わせた四季型ツーリズムの提案がしやすい地域です。


目次

① 自然

白神山地

海、山、湖、渓谷といったダイナミックな自然景観がそろっています。

観光資源名説明
奥入瀬渓流(十和田市)十和田湖から流れ出る清流。苔むした岩や滝が連なる名勝地。
十和田湖(十和田市)青森・秋田にまたがるカルデラ湖。紅葉シーズンが特に人気。
八甲田山系(青森市・十和田市など)登山、紅葉、樹氷スノートレッキングと四季を通じた自然体験が可能。
白神山地(西目屋村ほか)世界自然遺産。ブナ林のトレッキングやネイチャーガイドが魅力。
仏ヶ浦(ほとけがうら)(佐井村)津軽海峡沿いに広がる奇岩群。船や遊覧でのアクセスも楽しめる。

② 歴史・文化

青森ねぶた祭

縄文文化や独自の方言・民謡、そして全国的に知られる祭り文化が息づく地域です。

観光資源名説明
三内丸山遺跡(青森市)縄文時代の大集落跡。復元建物や体験学習で人気の考古スポット。
弘前城と弘前公園(弘前市)現存天守を有する城。春の桜まつりは日本有数の花見スポット。
青森ねぶた祭(青森市)東北三大祭の一つ。巨大な灯りの山車と跳人(はねと)が見もの。
五所川原立佞武多(たちねぷた)(五所川原市)20m級の立ちねぷたが市街を練り歩く、迫力満点の祭り。
津軽三味線会館(五所川原市金木)津軽三味線の実演・体験ができる文化施設。音の力を体感できる。

③ レジャー

八食センター

自然体験・温泉・芸術など、多様な観光スタイルに応える施設が整っています。

観光資源名説明
青森県立美術館(青森市)森の中にある現代美術館。奈良美智の巨大な《あおもり犬》がシンボル。
酸ヶ湯温泉(青森市)千人風呂で有名な名湯。強酸性の泉質が特徴で、湯治文化も残る。
八食センター(八戸市)新鮮な海の幸をその場で食べられる市場。地元客にも人気。
種差海岸(八戸市)天然芝生の海岸線が続く国立公園。散策・ピクニックに最適。
雪の回廊ドライブ(八甲田・十和田ゴールドライン)春先限定の雪壁ドライブ。高さ5m超の雪の回廊が壮観。

④ 特産品・グルメ

青森県は全国トップクラスの農水産県。海産物・果物・郷土料理などが豊富です。

特産品名説明
りんご(弘前市など)生産量日本一。シードルやスイーツなど加工品も人気。
大間の本マグロ(大間町)漁期になると高級寿司ネタとして全国に出荷されるブランドマグロ。
せんべい汁(八戸市)小麦煎餅を鍋に入れて食べる郷土料理。もちもち食感が特徴。
いちご煮(八戸市)ウニとアワビを使った高級潮汁。祝い事などで食される。
のっけ丼(青森市・古川市場)市場で好きな具材を選びご飯にのせるセルフ海鮮丼。観光客に人気。
にんにく・ごぼう(田子町・東北町など)健康志向に人気の県産野菜。加工品や特産グルメにも活用される。

★ まとめ

青森県は、縄文から現代までの歴史、四季折々の自然、個性的な祭り、豊かな食文化が凝縮された観光資源豊富な地域です。
旅行業界にとっては、“東北らしさ”を体験できる地域性・文化性の強さと、四季・祭りを軸としたツアー造成のしやすさが大きな魅力です。

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